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友人と居酒屋で飲んでいる時、その友人が真顔でふと僕に私にこう言った。
「俺、猪木にくわえろ！って言われたらきっとくわえちゃうだろうな。」
何をくわえるのか？ それは男のアレです。（笑）
この友人はかなりのプロレスファンです。特にアントニオ猪木への熱の入れ込みようは相当なものです。猪木を語らせればいつでも熱く語ってくれます。飲んでいる時などはもう得意になって切りがないという始末。彼があまりに楽しそうに話すので、最近ではそのまま乗ってあげることも増えたのですが、そんな最中に彼がそんなことを言うのです。
彼はノンケ？ ホモ？ バイ？ 僕が感じるところ彼はまずノンケです。付き合いもそこそこ長いので何となくわかります。そんな彼が男のポコチンを「くわえちゃうだろうな」と言うんです。例え憧れの人だとしても、例え対象人物限定と言えどもこれって凄くないですかね。ノンケの考えることは正直僕にはわからないけれど、きっと凄いことなんだろなと思います。だって他のノンケの口からこんなことをまず聞かないですから。それだけその人のことが好きだということの純然たるアピールなんでしょうかね。わからない。
彼ではなく他の男がこんなことを言ったら僕は冗談としか思わないかもしれません。でも彼の場合はちょっと違います。少なくとも僕が見る限り彼はアントニオ猪木に関してはオールタイムマジなのです。本当に好きなものを茶化したり冗談に使うなどはあまり考えられない状況です。まあしかし実際にそんなシチュエーションはまずあり得ないだろうし、彼がそこでどんな行動を取るか確かめることはできませんが、それでも気持ちだけは確かに伝わって来るんですよね。
このように異性愛者でも程度の差、種類の差こそあれ同性に惚れたり惹かれたりすることはきっとあるんですよね。そうとしか思えない。そしてもしかするとその延長線上に僕らゲイ、ビアン、バイがいるんでしょうかね？ それは短絡的ですかね？ そういう考え方もできるのかなぁとちょっと考えてしまいました。セクシャリティの境なんて実は曖昧なものかもしれないですね。
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猪木 VS アリ
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