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川辺で食ったホカ弁、美味かったなぁ。
１週間ぐらい前、会社をズル休みして山の方にドライブに出かけました。せっかく平日に休むんだから平日にしかできないことをやればいいんだろうけどそのときはドライブぐらいしか思い付かなかったんですよね。
一人でも良かったんですが、そこはズル休み。罪悪感をなるべく紛らわすために友人を誘ってみました、ダメモトで。すると友人もその日たまたま休みを取っていたらしく、しかも予定もないとか。ドライブへの同行を誘ってみるとなんと快くオッケーしてくれたんです。男二人で山の方、奥多摩へのドライブです。付き合ってくれてありがとね、友人Ｋ。
空はカラッと晴れ上がっていて、まだ５月なのに夏を思わせるような陽射しの強さでした。平日なので道もそんなに混んでなく、車はどんどん山の方に進んで行きます。徐々に深まる緑を眺めながら、そして窓から入る風の次第にその爽やかさを増していくのを感じながら僕らはだんだんと心身ともに癒される感じがしました。これはもしかしてフィトンチッド効果というものなのだろうか？（笑）
走り始めて約２時間。腹が減ってきました。友人に空腹を訴えると友人が素晴らしい提案をするのです。
「この先しばらく行くと秋川の渓谷があるから弁当でも買って行ってそこで食おうか。」
いいじゃありませんか。ナイスアイディアです。しかも
「あとね青梅（秋川渓谷までの道中）に美味いっていう噂のホカ弁知ってるんだ。そこ行ってみよか。」
とさらにナイスなことを言うのです。この友人、普段は僕にとっては役に立ちそうもない言葉ばかりを発していることが多いのでほとんど聞き流すことが多いのですが（ごめんな）たまに目の覚めるような素晴らしく気の効いたことを言うのです。
そのホカ弁屋で弁当を買い、車内に広がるから揚げ弁当の匂いにもどかしさを感じつつ、やっとのことで目的の渓谷に着きました。見渡せば先客が数人おります。やはりどこに行っても同じようなことを考える人はいるのね。こんな天気のいいすがすがしい日には外で食事のひとつぐらいしたいよな。しかもその連中をよく見てみるとなにやら煙を立てて肉らしきものを焼いてるじゃないですか。なんかいい匂いがすると思ったのはこれだったのか・・・。川にはスイカかメロンらしき緑色の球体も浮いてるし。くっそぉ。お前ら、羨ましいぞぉ。（笑）
まあそれはともかく僕らは川原にある岩場に腰を下ろし数時間前から念願だった「お天道様の下で飯を食う」ことを晴れて叶えたのでした。その時食ってて思いました。なんて素晴らしいんだろう。そしてなんて久しぶりなんだろう。忘れていた大事なものを思い出したようで正直ちょっと感動的でした。
稚魚を狙うかわせみの声がまだ耳に残ってます。
この日のことをちょっと書き留めておこうと思いました。
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初夏の秋川渓谷
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