|
【PART1】
僕がゲイデビューして初めての出会い系は「伝言ダイアル」でした。「伝言ダイアル」ってのは、ある番号に電話して伝言NOを登録して、そこに自分で伝言を入れたり、他の人が聞いたり入れたりして連絡を取るコミュニケーションの場だったと思います。（ヤ違っていたらごめんなさい＾＾；）伝言NOってのがゲイ用は決まっていて例えば（０１０５＝オトコ）（０２１３＝オニイサン）（８９８６＝バックヤロウ）みたいな。＾＾；
田舎だったので、殆ど入ってなかったりしたり、毎回同じ声のおじさんが入れてたのを思い出しました。内容は今もよく覚えています、「もしもし、私は太目の好きな中年です。８０kg以上ある人が理想です。もし良かったら連絡ください。電話番号○○○・・・。」みたいな事が、聴くたびに必ず入っていました＾＾；でも、入ってると逆に安心したりしてました。無かったらどうしたんだろう？？って心配したりしちゃうかもですね！（笑）
ホント田舎だったので、ダイヤル番号も一個くらいしかなくて、入ってる件数も少ないときはそのおじさんしか入ってないことが多いんです＾＾；僕もはじめは聞いているだけだったんですが、段々面倒になって自分が入れて連絡をもらえるように、今じゃあ考えられませんがPHSのNOを入れて待っていました。
そして、暫く待つと連絡が入るので、その相手と会話して気が合えば会ったりしてました。でも、なかなかどうして当たり！に出会う確率の低いこと低いこと・・・でも、それはお互い様だと思いますがね＾＾；
でも、田舎だったので知り合える場所も無くって・・・今考えても気の迷いみたいな方ともやってしまったこともありました＾＾；皆さんもそんな経験ありませんか？？そんなにタイプでもなくどちらかというと好きではない子と、雰囲気やノリ・お酒のせい・・・やらざる終えない状況・・・まぁ、そんなのは理由にもならないでしょうけど・・・。あっ！今はそんなことは無いですよ＾＾僕が何様って訳でもないんですが、ちゃんと選んじゃいます！後悔はしたくないから・・・と言っても最近はそんな雰囲気になることも無いし、そういう場所にも出没してませんから・・・残念！
【PART2】
昨日に引き続き「出会い系」のお話。東京に来ても少しの間だけ、「伝言ダイアル」を利用したことがあります。でも東京のはいつもいっぱいで聞いてみると所謂、援交系の募集やハッテン場の宣伝が殆どでした。僕もここを利用するって事は、援助交際を希望してる人だと思われてしまうのでは・・・って思い始めてから利用することが無くなりました。
そして、次に知り合うきっかけとして、ほんの少しの間利用したのが、「文通欄」でした。これも皆さんご存知ではないかと思います。「文通欄」はゲイ雑誌の後ろの方のページにあって、その雑誌宛に自分のスペックや紹介文・相手に希望する内容を添えて投函すると２〜３ヵ月後に自分のスペック等が載って、それを目に留めて気に入った人から雑誌社経由で手紙が届く仕組みになっていて、本人の住所などは判らない様になっている都合の良いものでした。
僕は某デブ専系ゲイ雑誌に２回ほど投稿したことがあります。その頃はもうネットが流行だしていたので、「文通欄」自体少なくなっていました。それでも何通か返事が着ました。僕は写真付きを希望していました。結果、届いたのは全滅でした・・・。でも、一通変な手紙が入っていました。写真は入っておらず電話番号が書いてありました。何か自慢げな感じの紹介文で・・・シカトしようかと思いましたが、わざわざ返事をくれたので、ある日電話してみることにしました。
そしたら、「写真を希望するなんてとんでもない！失礼だよ」「僕は絶対にもてるの。」みたいな自慢や説教じみたことを散々言われたので、「僕はあなたとはどうやら気が合いそうにないから、会わないほうが良いと思います。」「手紙はお返ししますから・・・。」これで終わりの筈でした・・・。そして２回目の投稿！今度こそは・・・って思っていました。そしてまた何通か着ました。これも全滅・・・ん？？何か見た事ある字体？？ああああああああ！前回のヤツだ〜！！！「今回はリベンジです。どうやらあなたのことが気になって仕方ないんです。」「私に会わないときっと後悔しますよ。」・・・ムキ〜！返事もせず、シカトしちゃいました＾＾；
それきり、何だか「文通欄」も微妙だなぁ〜って思い利用しなくなってしまいましたとさ。ちゃんちゃん＾＾
【PART3】
僕はそれから新たな出会い先を「飲み屋さん」にターゲットを絞ってみました。でも、「飲み屋さん」は勝手に怖いイメージがあったので、「飲み屋さん」の近くまでは行ってもドアは開けられずに居ました。そんな時、友人と一緒に入ることでやっと「飲み屋さん」デビューが出来ました。
お店の入り口に入るとお店に来ているお客さんがいっせいに僕らの方を見るんです。何だか品定めをされているかのようで、とっても怖くなってしまいました。でも、友達と一緒に居ると声を掛けづらいようで、今度は１人で行ってみようと思いました。それから、直ぐには１人では行くことが出来ず、何度か慣れるためにも友人と色んなお店を渡り歩いていました。
そんなある日、その日も友人と「飲み屋さん」に繰り出してみる予定だったんですが、友人の都合が悪くなってしまい１人で待ちを彷徨っていました。その日は自分で本を見て調べたお店に入ろうと思っていたので、そのお店に行ってみることにしていました。地図を見ながら・・・やっとの思いで見つけました。でも、いざとなると勇気が持てなくて・・・入り口の前で佇んでしまっていました。
すると、突然ドアが開きました。「あら、いらっしゃい＾＾物音がしたから・・・。どうぞ〜」とマスターに案内され無事に？１人で入ることが出来ました。お店には何人かのお客さんが居ましたが、まともに見ることも出来ず、自分から話すなんて持っての外で・・・マスターが聞いてくることだけに、ただ答えていました。でも、お酒もそんなに好きでもないのに、呑み続けられないしタバコも吸わないので間がもたず、何か居たたまれず３０分位でチェックして帰ってしまいました。そんなことが何度かあり、何度目かのお店でやっとお客さんが話しかけてくれて色々とお話をしました。少し楽しかったんですが、終電の時間なのに結構呑まされてしまったようで千鳥足でした。そしたらマスターが「責任持ってあげなさいよ。呑ませたのはあんたなんだから・・・。」ってお客さんと話していました。そして訳も判らず気が付いたら何処かのホテルで横になっていました。あれあれ？僕は酔って・・・あれ？？するとさっきまで一緒に呑んでいたお客さんがシャワーから出てきました。そしてキスをしてこようとしたので、拒んだら身体を触ってきました。僕は何だか怖くて震えてしまっていました。すると、その人は諦めたように「僕はまだ電車あるから、君はここに泊まっていきなさい。」「簡単に人に着いて行くもんじゃないよ。皆、着いてきたらヤレルと思うんだからね。」「じゃあ！」と言い残し、その人は居なくなりました。
僕もそれから、事の重大さを受け止め飲みすぎる事を止めようと思いましたが、その後も１度失敗をして前回と同じような事があって「飲み屋さん」に行かなくなりました。それから後に、何年も付き合うこととなる彼に出会ってからは２人で「飲み屋さん」に行くようになりました。
【PART4】
「伝言ダイヤル」でも「文通欄」でも「飲み屋さん」でも良い出会いが無いと思った僕は、とうとう有料ハッテン場へと足をのばしました・・・。でも、そこでは身体と身体での出会いはあるんですが、それ以上のものにはハッテンせず帰るときに虚しさを覚える場所でした。それでもひと時の快楽と人の温もりを求め、多大なリスクを背負いながらたまに通っていました。
実を言うと僕は初めての人に対しては、かなりアレの反応が良くないんです。あぁいう場所って、いいなぁ〜って思ったら相手の反応を見て、即行そういう行為になるわけじゃないですか・・・でも僕はいいなぁ〜って思った相手に対してアイコンタクトを取るのが苦手で、決して自分からは手を出せず、待ち子ちゃんになってしまいます。
そして、奇特な方が僕を誘ってくれて、僕の方もタイプかなぁ〜って思い付いて行っても、いざHになビックリする位反応しないんです。相手に対して悪いな〜悪いな〜って思うと余計ドツボに填まってしまって・・・自分の手で頑張って反応させはするんですが、持続力も無く・・・残念な結果になることが多い。かと言って、相手に対してキスが出来るわけではなく、相手のモノを手で触れる程度しか出来ないんです。
それ以上のことは、初対面の相手に対してはリスクが高すぎます＾＾；だからあの場所で出来る人とかは凄いなぁって思っちゃいます。僕はその時に思いました。僕にはこういう場所での出会いは望めないんだな・・・って。
友人にも言われました。「アンタ、ハッテン場で恋人探しなんて出来ないわよ。あそこはヤリ目的が殆どなんだから！運命求めていたら馬鹿をみるわよ！」「どっちにしろ、アンタには向かないの！来るだけお金のｳ駄よ。」って言われちゃいました。かと言って、全てその場だけの付き合いだけじゃない人とも知り合うことが出来ましたし、一概にそれだけの目的場所では無いと信じたいです。でも、どっちにしろ僕には向かなような気がしたのでいつの間にか足が遠のいてしまい、ここ何年かは行ってません。（目の保養にはいい場所かもしれませんね＾＾；銭湯とかだとマジマジ見れませんし・・・爆）
・・・結果、ここでも出会いは難しい・・・。
【PART5】
そして最終系な出会いとして今や日常的なコミニュケーション手段としても活用されている、インターネット。僕は初めは友人からアドレスを教えてもらい、携帯の出会い系の存在を知りました。始めた頃はまだ画像の出会い系も無く、プロフと簡単な自己紹介文・メルアドとかを見て気に入ったらメールを送ってみてやりとりしたりしてました。
僕は今でもそうなんですが、結構慎重派でメールで知り合っても簡単には会ったりはしません。僕がこっちの世界にデビューした頃に、出会った人からの受け売りで『こっちの世界の人間は嘘が多いから、簡単に素性を曝したりすると馬鹿をみることもあるから気を付けてよ』って事が脳裏にしっかり焼き付いているから…直ぐには何でも話せないんです。でも、嘘は基本的にはつきたくないので、話せる内容については何でも正直であるように心がけています。まぁ仲良くなったら何でも話しちゃいますけどね！そんなことでネットで知り合った人でも簡単には画像交換もしません。…まぁそれには自分の顔の自信の無さも影響はしているんですけどね(笑)
だから何様なの！（怒）とかにはならないでくださいね。ネットで知り合って何度となくメール交換してお互いに興味があれば会ったりしたりもしていました。でも、メールをしている段階でお互いをもっと知ってから会おうと思っているのに、即会わないだけでメールが途絶えちゃったりします。
そしてこりゃまたおかしいと思うのが、友達募集で載せているのにメールで聞いてくる内容が「大きさは？」「タチなのネコなの？」「バック可？」・・・とか聞いてくるんです。僕はメル友・友達募集ってカキコして載せている筈なのに・・・どうしてどうして・・・って思っちゃいます。友達募集な筈なのに、「相方はいるの？」って聞くから、「いるよ」って言うとメールの返信が無くなってくる・・・おかしくないかい？？
僕はこんな出会いは求めていないのに・・・ただ純粋に友達が欲しいだけなのに・・・何故？
こっちの世界のつくづく嫌になってしまうのが、会ったら直ぐにＨなことをしたがる人が多いことなんです。そりゃあ、僕だって人の子です。Ｈだって嫌いじゃない！どちらかというと好きな人とするのは大好きですよ。でもこっちの人間は妙に性に対してラフ過ぎやしないですか？？当人同士の合意のもとですから、何とも言い難いところもありますが、軽視しすぎるのかなぁ〜って思い、これがきっと病原菌の蔓延にもつながるのでは…と思います。（ストップ・ザ・エイズ！(恥)）だから自然と・・・知り合い＝兄弟…みたいな者も増えてしまいます。僕は友達だと思っている人とはＨなんか出来ないし、したいとも思いません。そんなことで友情が深められるなんて思ってはいませんし、思いたくも無いですね。（例えば、Hしたこともあるけど一度は付き合って終わって・・・友達みたいなのはOKな感じですよ＾＾；）まぁ一概に否定は出来ませんが僕個人としては嫌ですね。
だからよくいうSF…僕的にはセックスフレンドなんて存在しません。ひどく言えばただの性処理道具…性的な繋がりしかもてない友達と言うのもおこがましいくらいのものだと思います。（ちょっと飛躍し過ぎですね・・・＾＾；スイマセン。ついつい興奮してヒートアップしてしまいました・・・。）
【PART6-最終章-】
今回、僕自身の経験してきた色々な「出会い系」について書いてきました。何で今こんなことを？？と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ただ何となく・・・っていってしまえば、それだけのことなんですが、ボク的に最近色々と思うところがありまして・・・今回、このような日記をダラダラと書いてしまいました。
まとめて一気に書いたわけでは無いので、日々の気持ちの変化もあり、あのようなまとまりの無い結果になってしまいました。まぁ、これもありかな〜って思っています。
今回、５つの「出会い系」について僕が経験して思ったことは、それが是か非かと問われるとなんとも言いようが無くその人の価値観だったりの問題も多分にあると思います。これら、全てに対して思うのは「きっかけ」作りにすぎないと思いました。それから先は当人同士の問題であり、ボクがどうこう言う権利はありませんからね＾＾；まぁ、それが友達であったり恋人であったりすれば、多少は口出ししますので覚悟してくださいね（笑）
確かに間違いないのは、この「出会い系」を通して、沢山の友人も出来ました。恋人も然りです。ボクは決してこの「出会い系」を否定しているのでは無く、それを活用している人のモラルについて語りたかったのかもしれませんね。決して僕自身が常識人間だなんて思ってもいませんし、どちらかというと、「変な人」なんではないでしょうか？？でも、僕自身のこの「変な人」は気に入ってます＾＾；ボクも友達には「変な人」＝「個性的な人」を好む傾向にあります。（まぁ、それはある程度の常識範囲内の人ではありますが・・・。）
きっと、今後もこの「出会い系」にお世話になることも多分にあるかもしれません。だから、否定するのではなく上手く活用できて、自分にとっても相手にとってもプラスになるような素敵な出会いが出来る場所として存在してくれるといいなぁ〜って願います。騙す・騙されることの無いポジティブ思考でいける、そんな「場」になることを心より願って已みません・・・。どうかどうか・・・皆様にとっても、素敵な「出会い系」であられますように・・・。
|
|
