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ボクにはボクの人生の半分以上共にしてきた親友がいます。思春期の頃は本当に毎日、口喧嘩してました。お互い子供だったから我侭だったんですねきっと。でも、喧嘩といっても些細な事が原因なのでその日のうちに大体は仲直りしていました。親友とは同じクラスで席が前後だったので、彼に後ろから声を掛けてもらって話したのがきっかけでした。それからこんなにも長く友人関係が続くなんて誰が想像したでしょう・・・。高校は別のとこだったのにも関わらず、彼の高校の子達とも仲良くなり一緒に遊んだりしていました。
彼は高校卒業と共に上京していきました。親友が傍から居なくなってしまうのは本当に辛かったです。でも、彼の夢があったので心から応援したい気持ちで送り出しました。そして、上京してから初めての彼の誕生日・・・彼自身のやりたいことについては軌道に乗っておらず悩んでいるようでした。僕には彼に対して何にもしてあげられることが無くて・・・でも何かしてあげたくて。僕は自分がしてもらったら嬉しいかも！ってことを思いつきました。それは「声のお手紙」です。ボクと彼の共通の友人に連絡してカセットに沢山の友人の声を録音してもらいました。（県外に行ってる子には郵送したりして＾＾；）出来上がりは決して良いものとはいえませんが、ボクのココロのこもったプレゼントを贈りました。彼も凄く喜んでくれました。（自己満足の世界でしたが・・・＾＾；）
それから、何年もしないうちに僕自身も上京しました。また、彼の近くに居れることがとっても嬉しかったです。そして、これからもずっとずっと仲良くしていきたいと思ったので、僕自身を知ってもらい心の底からの付き合いをしたくて、以前日記にも書いたことのある「カミングアウト」をしたわけです。（結果はすんなり受け入れてくれましたよ＾＾）
そして、今までずっと仲良くしてきました。僕らはお互いに出来ることは最大限に相手の為にしてあげたいと思える友人関係だったと思います。困っているとき・何でもないときも何でも相談できるし、共感もしてくれる。違うことはちゃんと怒ってくれるし、受容してくれる大きな器も持ってる。何しろとっても魅力的な彼なんです。ボクは正直彼に憧れていました。ボクに無いものを沢山持ってるし、頭の回転も速いし尊敬さえもしていました。そんな彼がまた・・・ボクのもとを離れていってしまいました・・・。
今度は海の向こうまで・・・。
もう、ボクには彼にしてあげられることは無くなってしまったのでしょうか・・・。ちょっと寂しい気分です。彼は以前、ボクに「詩」をプレゼントしてくれました。その「詩」はメロディに乗ってボクの耳に入り、沢山の人達の居る中でボクは目から沢山の涙が零れ落ち・・・子供のように泣きじゃくってしまったことがありました。そして今回、彼を送る会をしました。そこでも、彼の話す姿・唄ってる姿を見て、ボクは彼との思い出を走馬灯のごとく思い出し、自分でも気が付かないくらいの涙を流していました・・・彼の目の届かないところで。
ボクは彼にちゃんと出来ていたでしょうか？彼にとっても「親友」だったのでしょうか？彼に対して一度も「親友だよね？」なんて聞いたことも無いし・・・でも「僕らは親友だよね？？」。
そんな彼に暫くは会えなくなってしまいました。彼に何かがあってもちょっとやそっとじゃ助けることも出来ません。何だかボクの手の届かないところに行ってしまったみたいで、寂しい気持ちもあります。
彼の旅立つ日、本当は見送りに行こうかと思っていたんですが・・・止めました。なんて声を掛けてあげれば良いか判らないし、また泣いてしまいそうだったから・・・。彼とボクはまた別々の道を歩んで行きます。でも、彼が残してくれた言葉があるから僕はやっていけます。「離れていても、いつもココロは傍にある・・・」この言葉を胸に、今度会った時に少しでも成長した僕を見せて安心させてあげられるくらいに、胸を張って生きていこうと思いました。
彼の成功を遠い処から願っています。
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