ユメトウツツノハザマデ (2010/10/27)  
ココロ躍るときも
ココロ荒ぶるときも
ココロ穏やかなるときも
ココロ締め付けられるときも

それらは夢と現の狭間にあり、
夢か現かの区別も明確にはつかないまま
僕は過去を振り返り、未来を楽観悲観し、
そして今を生きる。


僕はたまに夢を見る。
でも大抵の夢はすぐに忘れてしまう。

覚えている夢は多くはあまり楽しくない夢。
あるいは支離滅裂で訳のわからない夢。
夢の中であまりいい思いをしたことがない。
夢とはそんなものなのかもしれない。

夢の中では、妙な言い方だけれど
いろいろな事象を重ねているようにも思える。

何かを消すためにここに来ている自分。
何かを作るためにそこに来ていた自分。

笑顔のあいつ、無機質な面持ちのあいつ。
能動的である自分、受動的である自分。

ものごとが安らかに流れ、そよぐ穏やかな風。
そしてそのすぐ後から追ってくる暗雲の気配。

楽観の中の悲観。
何かに脅かされるココロ。
その上に成り立つ擬似的幸福。

夢の中での悪しきものが現実でないと確認して安堵し、
夢の中での平穏無事が現実でないと再確認して落胆し、
夢が現実であれば良いと願い、
同時に夢が現実でなければ良いと願う。

もうわけもわからない。 夢と現実の明確な境もわからなくなる。

何かを作るためにそこに行き、
何かを消すためにここに来て、 しかし途中で目的さえもおぼろげになる。

ただ・・・ 君が笑えば僕も笑い、僕が笑えば君も笑う。
例えばそれで十分なのだろう。
それで十分にココロは満たされるのだろう。

願う夢。
それが現実で果たせない夢ならば
せめて夢の中だけでも叶えたいと願う。
そしてその虚像を垣間見たいと願う。
もし見れたならその刹那こそが幸福なのかもしれない。


いずれ僕はその刹那を夢と現の狭間に置き、
夢か現かの区別を敢えて付けずに置きつつ
過去を美化して懐かしみ、未来を悲観楽観しつつ、
そして今を生きよう。と思う。